ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

次に見るときは…

この頃ツンツンbsのケージの蓋を開けるのが怖い

ほんの半日前の姿からして次に見る時にはもしかして

など思わざるをえないほどに衰弱しているクロベール

骨と皮ばかりになっても彼はしかししぶとく生きている



ねじぃ、ジャービルは元気なときも病むときもかわいい、そして死に顔さえも。すっかり衰弱している彼を手のひらに載せると耳をピッと倒して顎をしっかり掌に押し当ててくる。もはや頭を持ち上げているのも辛いらしい。


しかし、その掌の上のねじぃはまるで小さくなって尻尾をちぎれんばかりに振っている子犬のように可愛い。食物も今では身につかないらしい。しかし、食欲だけはまだある。暇種や麻の実を差し出すとゆっくりだがしっかり食べる。これが今の彼の主食だ。もうおやつ依存症になってもいい。食べてくれさえすれば。


ひときわ大きな黒い目の持ち主だったが今では普通の大きさに。目を開けているのもつらそうだ。しかし、ケージの蓋を開けるといつも元気そうに動き回るし、おやつくれと言わんばかりの視線が。また、一体どこにそんな体力があるんだろうと疑われるほどホイールランもやっている。


食物連鎖の底辺にいる彼らはたとえ死にそうな状況でもそれを表には出さない。出したらそれは即死を意味することを身体が知っているからか。彼の身体は老いと病の両方から挟み撃ちにあっている。あと10日もすれば満4歳になるというクロベール。


彼クロベールの普段の生活からすると本当は彼が最後に生き残るのではという事前予想は外れかけている。食い意地が張っていてドカ食い屋のワイショーのほうが先に行くのではと思っていたし、足の怪我の出血多量で死にかけていたのも乗り越えて今ますます元気。ワイショーはまた若い頃にはあまり水を飲まなかったのに今はがぶ飲み。腎臓が弱っているらしい。それでもピンピン元気。寿命というのはわからないもの。


彼の病は発病した時には既に手遅れだった。外科的治療は高齢でもあるし無理。飲み薬や塗り薬で一時しのぎの対症療法しかなかった。だから、彼にはいつものように暮らしてもらうしかない。住み慣れた場所、仲の良い兄弟と一緒、いつもの食物そんな日常が彼らには一番の幸せ。


今夜久しぶりにnanoの掌の上で腹いっぱいおやつを食べた。彼がもうケージに戻りたいという素振りを見せるまで。ケージに戻ると彼は満足したように横になって休んだ。少しでも満足を味わってもらいたい。そしてほんのいっときでも病の辛さを忘れられる瞬間を持ってもらいた。いま飼い主にできることは少ない。それこそが辛い。


どうかこれからもケージの蓋を開けたときには元気な姿を見せてくれ。そしていつものように「おやつくれ!」と目で訴えてくれ、クロベール!


余談:newtonムックの「三角関数」を買った。
大の苦手の数学だが大学入試の数学ではこの三角関数と剰余の定理だけで勝負した記憶が懐かしく。数学、苦手だけど嫌いじゃない。そういえば関数型プログラム言語haskellに興味を持っているのも数学苦手なものにとって不似合い。

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