ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

お迎えが近い

ドカ食いが止まらなかった


ノブリンが最近は食わない


指の間の小さな麻の実さえ


目敏く見つけて食ってのに


ジャ-ビルは基本的に食いしん坊。よほどのことがない限り与える食べ物に拒否反応を示すことがない。ところが最近は掌の麻の実を取らない。麻の実には目を背け床に鼻をつける。この動作は食べたくないという意思表示。普通彼に限ってはこんなことはめったにない。


ケ−ジ内には床材に血のついた跡が散見される。背中側ではなく明らかに腹部が傷ついているらしい。腹部を見ると腹右側に腫れ物が。急ぎこれまでノブリンの兄貴分のカムリンの危機をこれまで度々救ってきた薬を飲ませた。しかし、傷口が治りかかるとそのかさぶたを彼がいじっているらしく再び出血。傷の完治は遠そうだ。


彼の小さな体からの出血は彼の体力をかなり奪っているらしい。府中にいたころ食いしん坊で運動しなかったせいでかなりデブだったが、ここ津久見に来てからは心入れ替えたようでホイ−ルでかなり走り込みジャ-ビルらしい筋肉質に変身。でも、今はそれがやせすぎに迄。今月半ばには無事満3歳と7ヶ月を迎えた。ジャ-ビルとしては十分な健闘ぶりで、しかも幼い頃から多尿で盛んに水をがぶ飲みしていたので腎臓疾患持ちと思われた。2歳の誕生日までは持つまいと思われていただけに十分生きてくれたと思われる。


今朝の様子は衰弱が更に進んでいる。毛並みもボサボサ、おやつの麻の実も一粒だけは受け取ったが二粒目は鼻を床につけてしまって受け取らなかった。すぐに床に伏せてしまって寝てしまった。もしかしたらもう目覚めないかも。腎臓疾患持ちは長い時間をかけていろんな臓器が壊れていくので消化器官が限界に来たのかも。


おやつ欲しさに掌に載ってくることは一度か二度はあったが、基本的に臆病なのでどんなにおやつが欲しくても今は載ってこない。黒い体で茶色の耳を持つ彼が美味しそうにおやつの麻の実を食べる姿はもう見られないかもしれない。今はお迎えを待つばかり。

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