ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

ノブリン埋葬

遺体は一日だけケ−ジ内に留置


この時期腐敗が早いので埋葬を


埋葬地は庭の片隅迷子遺体の隣


津久見の土になるとは想定外だ


ノブリンが我が家のジャ−ビル最後になる可能性は極めて高い。再び我が家にジャ−ビルを迎えるのは極めて困難だから。第一市内にペットショップはない。県内のペットショップの宛もない。


外出から戻った時、ふとした時、あ、ノブリンの面倒見なきゃなど未だに続いている。またケ−ジのある部屋に寝起きしているが視線は何度もケ−ジに向いてしまう。だが、ケ−ジの中にうごめく黒い物体はない。これがペ−トロスとかいうものか。


彼は我が家に着た子供もころから黒いネズミなのに白髪が目立っていた。晩年には前腕はほぼ真っ白で、それに続く脇腹もかなり白かった。


ネット上ではジャ−ビルがあまり長生きしていない。人間が食べるような味のついたものをおやつに上げたりするからなのか、特に塩分を彼らに与えると致命的かも。はたまた真夏以外の季節に適切な室温管理がされていないからか。ネズミはだいたい熱帯由来のものが多い。ジャ−ビルのようにかなり北に住んでいても彼らの生息環境は地下でありかなり温かいはず。我が家では病気や怪我での短命な場合を除き3年以上は生きて4年近い個体もあった。この点はかなり自慢できるかも。

ノブリン逝く

ちょっともう後がなさそう


そう思われてたったの3日


ジャ-ビルはあっという間に


買い物から帰宅した時には


pcモニタを買ったけど信号ケ−ブルを買うのを忘れていた。市内の店をあちこち探したが見つからない。あんなもの壊れるわけがないのでそれだけ買いにくる客なんかありゃしないので店には在庫を置かない。そりゃそうだという事で隣の臼杵まで行くことに。


これは恐怖の連続。いくつものトンネル、中にはものすごく長いところも。そして長い坂の上り下り。こちらはゲンチャリで時速30kmしか出せないのに大型車はその倍以上のスピ−ド。しかもほぼ全行程が追い越し禁止区間。後ろに気を使うことしきり。


臼杵で買い物を済ませて夕方帰宅。帰宅後すぐにケ−ジを覗いてみたらノブリンは横になって寝ていた。これまでのジャ-ビルの最後は皆仰向けだったので、まだ生きているなという印象を持った。寝ているところを触ったりして驚かせるのは彼の健康に良くないと思ったのでそのままにしておいた。


しかし、一時間以上したときそっと体に触れてみた。冷たかった。彼らは健康なときには寝ていても寝返りを打ったりするので1時間以上も同じ姿勢でいるということはありえない、もしかしたら死んでいるのかもと思ったので触ってみたのだ。安らかな最期だった。


もしかしたら今日辺りかもという予感は今朝あった。目を覚ましていた彼に「おめざ」の麻の実を与えようとしたが腹ばいの姿勢から起き上がれなかった。後ろ足が利かなくなっていた。踏ん張れないので横に倒れた。とりあえず水の皿に新鮮な水を入れて与えた。彼は水をがぶ飲みするので新鮮な水は何よりの贈り物になる。麻の実を食べた後いつものようにかなり時間をかけて水を飲んでいた。体中が焼けるように熱いのだろう。


先に亡くなったノブリンの兄貴分のカムリンとこのノブリン、彼らが我が家にやってくるまでの苦労が思い出された。府中から相模原まで買いに行ったのだが初日は店までの道がわからずカンカン照りの中をさまよい歩き足が棒になり諦めて帰宅。次の日はあいにくの一日中雨。靴も着ているものも全身びしょ濡れでやった店に到着。そして兄弟と初対面。大感激だった。活発な兄貴分のカムリンと引っ込み思案のノブリンと対象的な兄弟だった。


この先、再びジャ−ビルを我が家に迎えられるかどうかわからない。こちらでは東京のようにペットショップにどんな動物やどんな個体がいるのかわからない。ペットショップのh/pを見てもさっぱりわからないのでジャ-ビルに巡り合うのは奇跡的なもの。もしかしたらこの記事がこのブログの最後になるのかも。寂しい。 


かすかな期待があるとしたら、今から一月ほど前、朝起きて庭を見たら何やら小動物の死体。近づいてみるとそれは紛れもなくジャ-ビルのメス。近所の家から脱走して果てたものらしい。遺体は我が家の庭に埋葬。とすると近所でもジャ−ビルを飼育していたということか。その飼い主と思しき家を訪ねてみたがどこが入口かさっぱりわからない構造の家。声のかけようもないので家の周りをぐるっと一周しただけで終わった。いつか声をかけられたら聞いてみたい。


今はただ、苦しかったであろう生前のノブリンの安らかならんことを祈るばかり。そしてたくさんの喜びや感動と思い出に感謝。

お迎えが近い

ドカ食いが止まらなかった


ノブリンが最近は食わない


指の間の小さな麻の実さえ


目敏く見つけて食ってのに


ジャ-ビルは基本的に食いしん坊。よほどのことがない限り与える食べ物に拒否反応を示すことがない。ところが最近は掌の麻の実を取らない。麻の実には目を背け床に鼻をつける。この動作は食べたくないという意思表示。普通彼に限ってはこんなことはめったにない。


ケ−ジ内には床材に血のついた跡が散見される。背中側ではなく明らかに腹部が傷ついているらしい。腹部を見ると腹右側に腫れ物が。急ぎこれまでノブリンの兄貴分のカムリンの危機をこれまで度々救ってきた薬を飲ませた。しかし、傷口が治りかかるとそのかさぶたを彼がいじっているらしく再び出血。傷の完治は遠そうだ。


彼の小さな体からの出血は彼の体力をかなり奪っているらしい。府中にいたころ食いしん坊で運動しなかったせいでかなりデブだったが、ここ津久見に来てからは心入れ替えたようでホイ−ルでかなり走り込みジャ-ビルらしい筋肉質に変身。でも、今はそれがやせすぎに迄。今月半ばには無事満3歳と7ヶ月を迎えた。ジャ-ビルとしては十分な健闘ぶりで、しかも幼い頃から多尿で盛んに水をがぶ飲みしていたので腎臓疾患持ちと思われた。2歳の誕生日までは持つまいと思われていただけに十分生きてくれたと思われる。


今朝の様子は衰弱が更に進んでいる。毛並みもボサボサ、おやつの麻の実も一粒だけは受け取ったが二粒目は鼻を床につけてしまって受け取らなかった。すぐに床に伏せてしまって寝てしまった。もしかしたらもう目覚めないかも。腎臓疾患持ちは長い時間をかけていろんな臓器が壊れていくので消化器官が限界に来たのかも。


おやつ欲しさに掌に載ってくることは一度か二度はあったが、基本的に臆病なのでどんなにおやつが欲しくても今は載ってこない。黒い体で茶色の耳を持つ彼が美味しそうにおやつの麻の実を食べる姿はもう見られないかもしれない。今はお迎えを待つばかり。