ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

斜頸

ジャジャミーナは斜頸だった

斜頸なら寿命は案外と望める

代わりに生きる苦労はするが

命を支えるためのケアが大事



斜頸というのは聞いてはいたがまさか自分のねじぃに起きるとは思っても見なかった。回復は望めないらしい。姿勢を制御できないだけに転倒によるさらなる症状の悪化が心配。


歩いたり走ったりするのを見ても首を普段より長く伸ばすので余計に不安定。だから4本脚なのになぜか仰向けにゴロンと倒れて、4本の足が天井を向いてしまう。


相変わらず水を飲ませるのに一苦労。自力で立ち上がれないのでケージの床面ギリギリのところにウォーターボトルのノズルを持っていってやらないといけない。普段からあまり水を飲まない代わりに飲むときは結構長い時間飲み続ける。

症状・能力

時の経過とともに冷静さも

頭が右に傾くも脚は達者

気になるのは左の耳の中

なんだか濡れて光っている



今日もジャジャミーナの話。体に触ると普通のねじぃ同様温かい。十分すぎる暖かさ。四肢が麻痺していると見間違ったが脚は達者らしい。ただ頭がいつも右に傾いているので鼻先が床につくほど。だからまっすぐに歩きつらい。でも、まっすぐには歩ける。


はじめのうちはモノを齧れないのではと思われたが、サフラワーを与えたらしっかりかじっていた。しかもそれが食べ物であるという認識・記憶もしっかりしている。


頭が右に大きく傾いているので嫌でも左の耳の中がよく見える。見ればなんとはなく耳の中が濡れているようなきがする。まさかオツムの中身が滲み出しているわけでもなかろうけど、気になる。


ジャジャミーナのケアで特に困るのは水。比較的よく水を飲んでいたので与えようとすると、よろけた足取りでスタコラ逃げてしまう。それじゃ水は飲みたくないのかといえば、執拗に水を向けると長いこと飲み続ける。


姿勢制御ができないので立ち上がって水を飲めない。だからウォーターボトルを床ギリギリの高さで持ってやらなければいけない。これ、結構辛い。右目を床ギリギリに傾けて歩くので、眼にゴミでも入るのか、時折血が滲む目ヤニ。綿棒で優しく拭き取り、目薬も。


今のジャジャミーナを飛行機や船に喩えるならジャイロの壊れた状態。おまけに健康なときの視力を復元しようとすると首を高く持ち上げなければいけない。するとバランスを失ってコケてしまう。それで2次的な負傷も負いかねない。眼や頭を強打する危険も。


彼女は健康だったときでさえジャンプして掴まりそこねて転落などしていた。体のあちこちを、シェルターに使っている一輪挿しやケージの床に強打していた。体の柔軟性で大きな怪我には至らなかったものの、あまり踏ん張りが利かなくなった今はちょっとした衝突や転落も命にかかわることになりかねない。大きな一輪挿しは撤去して小さなネスカフェボトルにでも変えようか。


明日あたりメグスリノキを煎じて飲ませてみよう。効く効かないは別として何もしないよりもマシ。実はその「メグスリ」という名前が邪魔していたせいかとんでもない効果を発見している。それはnanoのケース。時折原因不明の足の裏に大量のマメ。歩くうちにマメが化膿してやがて痒みも。てっきり水虫かと思いきやその薬は全く効かず。


藁をもすがる思いで飲んだメグスリの木、なんと効果テキメン。1,2リッターほど飲んだら3日もしないうちにきれいにマメは治った。友人の何人かには花粉症の緩和にも効いたほど。メグスリノキがジャジャミーナの壊れたジャイロになんとか効いて欲しい。

生きる力!

脳をやられて長くはないと思ったけど

どっこい夕方でもまだまだ生きていた

水や食べ物を口元にあても受け取らず

へたり込む所に置くとせっせと食べた



掌に載せてもすぐにケージに戻りたがる。ケージのフッキーのところに行きたいのだ。さりとて座っている所に食べ物をあげようとしても、首を長く上に伸ばしてあっちへフラフラこっちへフラフラ。その結果4本足の動物のくせに仰向けにコケてしまう。倒れるとしたら普通横倒しだろうと思うんだが。


しかたなく長く居座る場所が決まるまでじっと待つ。それが決まるとようやく口元近くにまずは冷奴。手で触れて口に触れようやく食べ始め。ところがそれを見逃す食いしん坊のフッキーじゃない。急ぎ横取りの姿勢。そのフッキーをブロックするのが大変。体力の落ちたジャジャミーナだけじゃ余計な体力を消耗してしまう。


そこでジャジャミーナの保護者であり飼い主たるnanoの出番。フッキーをすくい取りミニケージに移動させる。普通ならそこでおやつなど渡して間を取るのだけど、何と言っても130gオーバーのスーパーデブ。できるだけ間隔をおいて小さな麻の実を渡す。そしてジャジャミーナが冷奴を食べ終わった頃を見計らってフッキーをケージに戻す。


ジャジャミーナに与えているのは冷奴だけじゃない。おさつ、殻を割ったヒマタネそして肝心のペレット。ペレットはおちょぼ口のねじぃのためにペットショップで食べていた小粒のもの。たまにはかじっているらしい。


ジャジャミーナはまだまだ出産可能年齢。ヒトで言えば35歳から50歳位。体力があるおかげで生き延びている。その体力を支えるのは何と言っても食べ物。身障者になったとは言え飼い主のジャジャミーナへの愛は変わらない。この先も彼女の生きようとする力を支え続けたい。色々と食べ物にも工夫は必要だけど。


ガンバレ、ジャジャミーナ!