ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

なぁーんてこった!

朝起きてねじぃのケアか朝ドラか


迷ったあげく朝ドラをの~んきに


見ていたまでは良かったものの


ケージの蓋を見て一瞬時止まる


ねじぃの糞が10数個。ケージの蓋の上で糞をするのはフッキーしかいない。しかも、nanoがいない間に糞をされたということは.…


脱走!


間違いない。


糞の痕跡はそれだけにとどまらなかった。フッキーたちのケージの横にも、隣に一段高く積み上がった空きケージの蓋の上にも。小心者で臆病なフッキーがいきなり未知の世界にハマりこんだので無理は無い。


すぐに室内を捜索したが一向に気配がない。コトリとも音を発しない。脱走してからかなり時間が経過しているので腹も減っているはず。そんな時は間抜けにもnanoの足などに載ってきたり足元の周りをうろつくねじぃたちだがそれもない。


室温は19℃で活動するにはやや厳しいが動きまわることはできる。しかしかなり長時間で、しかも臆病なので精神的なダメージはかなりのはず。発見できないまま夜ともなれば命も危険に。


この時期の男の子の脱走は命にかかわる。寒さの上にも飢えそして動けなくなって餓死のおそれも。ガッツが健在の頃やはりこの時期に初めての脱走。身柄確保した時にはまともに食事できないほど飢えと寒さで衰弱していたのを思い出した。


一刻も早くフッキーの身柄確保しなきゃ。でなきゃ同居の愛妻ジャジャミーナも孤独のあまり餓死しかねない。そのジャジャミーナがやっと孤独から開放されて命をつなぎ留めたばかりだというのに。


こんな時にはコーヒーでも飲みながらフッキーの登場を待つしかない。何かにハマって身動きできない状態でもない限りそのうち姿を表すはず。身柄確保のための孟宗竹の一節をそばにおいてコーヒーを飲んでいると、ちらっとフッキーの横顔が流しの下の隙間から。


すぐにその場所近くの障害物をそっと取り除いて竹筒を横に倒してそこにはいるよう誘う。フッキーは臆病で小心なだけに普通のねじぃと違ってすぐにはスンナリとは入っていかない。


筒の入口に鼻先を向けたまま立ちつくすのみ。見ている方がイライラするだけ。「一体何分待たせる気っ」と言いたい気分が続く。が、実際の経過時間は2~3分だったと思う。体が入って行くと尻尾の先まですっぽりと入りきるのを辛抱強く待つ。ものの10秒にも満たない時間だが恐ろしく長く感じた。


体がすっぽりと入りきるとすぐに筒を立てた。普通なら筒の底でクルリと体を回転させて頭を筒の出口方向に向けるのだがデブッチのフッキーにはそれができるまでちょっと余計に時間がかかった。何しろ我が家最大のデブッチで体重107gの巨体。


すぐに再びの孤独に苛まれているジャジャミーナが待つケージへ。食べるものも食べずにフッキーの帰還をひたすら待っていたジャジャミーナはフッキーと鼻先を合わせて思わず「クゥー」という悲鳴にも似た声を発した。かなり大きな声。


フッキーとジャジャミーナが帰還を祝って盛んにじゃれあった後あらためてフッキーに「帰還手当」として麻の実と水。脱走中に大量の糞とおしっこをした割にはあまり水を飲まなかった。


nanoの掌で「帰還手当」の麻の実を食べる時でもそうだったが食べ終わって周囲をキョロキョロする視線が以前より鋭い。視線も以前よりやや遠方に向いている。脱走したねじぃに共通すること、目付きが鋭くきつくなることがフッキーにも見られる。ペットらしい可愛らしさはやや薄れる。


ケージの蓋をこじ開けて脱走するとは思いもしなかった。蓋の重量を測ってみたら975gで、フッキーの体重の10倍近く。なんという馬鹿力。これもねじぃたちの意外性の一つ。


ん~、今日はちと長くなりすぎた。テーマが「脱走」となるとどうしてもリキが入ってしまう。これもねじぃに脱走された時の対応を皆さんにお知らせしなくちゃという思いが強い故。

嬉しい時は和むとき

たっぷりと水を飲み潤った時


おやつで小腹を満たした時


仲間とじゃれあう光景は


見ていて実に心和むひととき


ジャービル(ねじぃ)は人のように水などの飲み物を飲むときやおやつなどを食べるときは全く一人ぽっちで、集まって同じことをすることはない。飲み物、食べ物を前に和気あいあいとパーティーなどはケーしてしない。それどころか他を押しのけてでも独り占めはするは、食べ物を手にすると誰にも取られないように壁やコーナーに向かってモクモクと食べる。


だが、一旦その時間を過ぎると誰からともなく同じケージの仲間同士でじゃれ合いを始める。たまには毛繕いをしあうことも。その愛らしいしぐさは見ていてもとても心和む物。だがケージの中にぽつんとたった一匹で単独飼育される個体にはそのような光景はもちろん見ることはできない。

天使のネズミ、ジャービル

毛が密生したエレガントな長い尻尾


昼行性なのに大きなパッチリしたお目目


まるで微笑んでいるかのような小さな口元


群れや仲間と仲良く優しい性格は天使そのもの



人にはあまり慣れないけどそれぞれが猛烈な食いしん坊なので食べ物を通じて懐かせることは可能。ハムスターとは大違いで目がいいので指先に載せた小さな食べ物でも過たず咥えることができる。間違っても指を噛みつかれることはない。


これがハムスターだと間違いなく指を噛みつかれる。そして食べ物への執着が強いので噛んだら離さない。ジャービルは麻の実や米粒のような小さな食べ物でも器用に人の指先から咥え取ることができる。


顔の表情や仕草ではリスなんかより遥かに可愛い。勿論ハムスターより断然可愛い。個人的には顔の可愛さは残念ながらファットテールジャービルにはかなわないかもと思う。


ジャービルはある意味、サービス精神は旺盛。野生ではあまり天敵のいない環境のせいか昼行性らしい。この点は昼間は寝てばかりのハムスターとは大違い。だから夜中にホイールに載って騒ぐこともなく人は安眠を邪魔されない。昼間でも眠るが小刻みに眠るので人には付き合いがいい。


ジャービルのいいとこ、それは多頭飼育ができること。複数の個体が繰り広げるしぐさは見ていて思わずほっこり。それは食事や水を飲んだ後のじゃれあい、互いの毛繕い、そして仲良くくっついたり重なったりして眠る姿。こんな光景はリスやハムスターでは絶対見られない。


ジャービルのいいとこなんていっぱいあって書き尽くせない。糞尿があまり臭わないってのもその一つ。まだまだ他にもいっぱいあるけど今日はこの辺で。


ジャービルっていいよね」というコンセプトで書いていく予定。挨拶遅れたけどmuragon bloggerの皆さんこれからどうぞよろしく!