ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

熱愛夫婦の脱走

視野の端にチラッと動くもの

確認するまでもなくこれは脱走


すぐに姿は消えたが白いやつ


だとすれば黒い奴もいるはず



脱走したのはフッキーらしい。しかし、「超」が付く程の臆病者なのでシカトは確認できず。物陰に隠れて姿を見せず。急ぎ再び現れそうな所に竹筒を転がして中に入るのをじっと待つ。


目の前に現れるとnanoの存在は全く意識することなく竹筒にそろりと入る。すぐに筒を立てて奥に滑りこませてめでたく御用。熱愛カップルなのにフッキーだけの単独行動とは解せない。


フッキーをケージに戻すと近くにジャジャミーナがウロウロ。彼女は女の子のくせにかなりとろくさい。すぐに手掴みで御用。彼女もケージに戻す。


ジャジャミーナがケージに戻るとすぐにフッキーが駆け寄ってきて互いに体を舐め合いながら、フッキーが「ドスドス」を繰り返す。「ドスドス」は仲間に危険を知らせる意味以外にも歓喜の表現にも。


熱愛カップルがなぜ別の場所で御用になったかというと、ジャジャミーナが脱走してケージに戻ってこないのを気にかけてフッキーが「追いかけ脱走」をしたらしいことが判明。


というのはケージの蓋を開けたときケージから飛び出すのはいつもジャジャミーナ。ドジな彼女はしょっちゅうケージの蓋から転落。戻ってこない彼女を探してフッキーも脱走をしたらしい。


ジャジャミーナが初めて出産した時、フッキーと切り離した。不安と喪失感で育児放棄。子らが死に絶えても飲食を全く受け付けず。餓死寸前に。フッキーと再会させると突然食欲全開。


ジャジャミーナは「フッキー命」。それに比べてフッキーはジャジャミーナをどう思っているのかわからなかったが、相思相愛であることが判明。この発見は脱走の副産物。

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