ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

フッキー逝く

耳の中の腫れ物の大きさから

長くはない気がしてはいたが

その後臭腺の端にも腫れ物

食欲ダウン体温低下そして


昨夜元気に走り回っていたのに朝にはグッタリ。身体はグンニャリ、張りがなく体温も低い。目も虚ろ、ペレットには全く手がついていない。水も飲まない。しかし、麻の実やキャベツを渡すとひったくるように受け取るが食べるのはほんの一口だけ。これじゃ朝まで持つまい。医者に見せても既に手遅れ。


ジャービルなどの被捕食動物は多少体調が悪くてもそれを表には見せない。水や食物を受け付けないとか、体が自由に動かないという症状が出た時点でその生命は終わり。医療は助けにはならない。動物病院に連れて行くことによるストレスより住み慣れたケージの中で静かに死なせてやりたい。もはや意識や痛みも感じないレベルまで来ている。


普通はこんな状態だと一日か半日で死んでしまうが身体に相当な蓄えがあるフッキーは2日も持った。何も口にしないのでせめてもと、ビタシロップと飲み薬だけは無理に与えた。もはや糖尿病がうんたらなんたらという段階ではない。生きている間に計測した最後の体重は107gだった。15gもダウン。


フッキーの太り過ぎには様々に工夫してきた。一時は130gもあったがペレットの投入量を減らし、おやつは野菜中心にもした。それにもかかわらず最高体重から10g減らすのがやっとだった。何しろあまり活動が活発ではなかったので食べたものがそのまま身についてしまった。それでも彼は単独飼育の環境下で幸運にも2歳7ヶ月を過ごすことができたのかも。もし彼が親兄弟と暮らしていたら食べ過ぎによる肥満でもっと短い生涯を送っていたかも。そう考えるしかない。


フッキー、正式には「夕焼け・フッキー the dandy」は2015年2月アメリカ生まれで、それから5ヶ月後に売れ残って我が家に。ノーマル系のパイドだが茶毛が少なくほぼ灰色と白だけのようなfurの持ち主。こんなにきれいなfurを持っているのになぜ売れ残っていたのか不思議だった。でも、飼育してみてその理由が理解できた。異常に臆病でヒトの手を警戒する。狭いケージの中を逃げ回ってなかなか捕まらなかったらしい。


順調に行っていたら彼は三児のパパになっていたかも。しかし、相方のジャジャミーナの育児放棄で生後すぐに死なせてしまった。ジャジャミーナに先立たれたので相方をxevy=anneにと思っていた矢先の彼の死で結局彼の遺伝子は受け継がれることはなくなった。


彼を買って店を出て横断歩道橋の上からの夕日が美しく鮮やかだった。多くの通行人が写真を撮っていたほど。その夕日の美しさにも負けないほどきれいだったフッキー、どうか安らかに。2017年9月29日没。彼の命日にふさわしい。フッキーは「福』の意を込めて命名。29日はその「福」を含む。


余談:しかもかなり重要な
 ジャービル可愛さのあまり食べ物を沢山与えていると短命に。野生からペットになってきたとは言うものの食物が豊富にあるという飼育環境は彼らにとってはある意味で不幸かも。彼らの命取りになるのは、ずばり「肥満」。彼らは「肥満」に他する耐性は未だ獲得してはいない。糖分や塩分に対する耐性と同じかそれ以上かも。


にほんブログ村のスナネズミ部会には43人もの会員。しかし、すぐに記事のアップが途絶える。それはもしかして「肥満死」のせい?






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