ジャービル讃歌(100%)

癒しの”天使のネズミ”、ジャービル(スナネズミ、ねじぃ)の観察記を下手な詩とエッセーで。

正視に耐えない!

斜めに座るジャジャミーナ

顔も斜めにかしげたまま

手に取ると戻りたがる

戻すと右にヨロヨロ丸く走る



朝のこと。病気なのか事故によるものかどうかは不明。どうやら脳に損傷を受けたらしい。コマネズミのように右にヨタヨタノロノロと走り回る。4本の足で走っているにも関わらずコケまくり。


あの状態では立ち上がって水を飲むことはできない。大好物の麻の実も受け取らない。さりとてまともにペレットをかじった様子もない。喉の渇きも如何ばかりか。腹も減っていよう。


種を取り除いたりんごの核を与えるとおもむろに食べ始めた。水分と栄養分だけでもと与えたらしっかり食べた。同居のフッキーが奪い取りに来たがしっかり身をかわして奪われないでいた。


もともと食べ物に対する反応も鈍かったジャジャミーナ。差し出してもすぐには受け取らなかった。今ではそれがさらに激しくなっている。そんな中輪を描いて走り回って体力を消耗していたら今夜一晩持たないかも。


瀕死の状態のジャジャミーナ。もはや命の灯が消えかかっている。脳の損傷では手の尽くしようがない。愛するフッキーのそばでその命が尽きるのを見守るしかない。足元がおぼつかない中、健気にもホイールランにも挑戦。2,3歩もしないうちにホイールから転落。


今は亡きズシも一時的に同様な症状があった。しかも2度までも。しかし彼女は流石に体力があって見事に回復を遂げた。しかし、ジャジャミーナはもともと体力はない方。奇跡の回復は望むべくもない。願うのは愛するフッキーに見守られた安らかなお迎えの時。


この11月にやっと満2歳のジャジャミーナ。彼女はその日を迎えることはできまい。無意識のうちに激しく動き回り、体力を消耗するジャジャミーナ。見るに耐えず、正視に耐えない。今日一日まるで自身の身の上に起きたかのよう。気が重い1日。

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